2010年10月26日火曜日

原版データ

他大学の方からプラネタリウム用恒星原版を使いたいとの連絡があったので、最新版をダウンロードできるようにしました。

使用は自由ですが、一言コメントをのこしていただけるとありがたいです。
また、恒星の座標にはミスがある可能性もあります。ご了承ください。
おかしな点があれば連絡いただけると助かります。

ダウンロードは以下から
恒星原版1026.pdf

2010年9月23日木曜日

プラネタリウム製作記 恒星球編 その5

恒星球が完成しました!
サッカーボール型で各半球は21個の面から出来ています。
面と面のつなぎ目はのりしろ部分を内側へ折り返して両面テープではり合わせています。

試しに投影してみると・・・
こんな感じです。部室なので歪んじゃってますが、綺麗に投影できました。のりしろ部分が投影に影響するか不安でしたが大丈夫のようです。
つなぎ目部分からの光漏れで若干部屋が明るくなっている気がするのでこれはまたテープ等で埋めます。

恒星球に完成のめどがめどが立ったので、次は天の川投影機を作る予定です。

2010年9月14日火曜日

プラネタリウム製作記 恒星球偏 その4

リスフィルムの現像テストを行いました。今回の目的は現像手順の確認と良い結果を得るための条件探しです。
現像後水洗して乾燥中
使用したフィルム、薬品は、
リスフィルム:富士フイルム HS
現像液   :富士フイルム ND-1
定着液   :富士フイルム NF-1
です。

リスフィルムに恒星を印刷したOHPシートを重ね、その上にガラス板を載せて、上から吊るした電球で露光しました。

現像は主に露光時間を変えて計5回行いました。そのほかの条件は、現像液2分、定着液10分で出来るだけそろえました。 液温は20~25℃が良かったのですが、うまく下げられず28℃で行いました。
 
一回目:100W電球で10秒間露
一面真っ黒になってしまいました。光源が強すぎたようです。
二回目:10W電球で10秒間露光
電球を10Wのものに交換した結果かなり良くなりました。しかしところどころ境界線がつぶれていたりで、まだ露光しすぎのようです。星も減っているかもしれません。
三回目:10W電球で5秒間露光
本番で使用しても問題なさそうなものが出来ました。最も小さい七等星まで確認でき、黒さも十分でした。
四回目:10W電球で2秒間露光
露光不足なのか大きなむらが発生しました。
五回目:再度10W電球で5秒間露光
三回目同様きれいな仕上がりでした。

この結果から5秒付近が最適な露光時間だと思います。本番も5秒間露光で考えてます。

2010年9月2日木曜日

プラネタリウム製作記 恒星球編 その3

恒星球用原稿全32枚が完成しました!!
ためしに紙に印刷して試作してみたのが下の写真です。

白いサッカーボール状の半球が今回試作したものです。手前が南天用、奥が北天用です。奥の黒い半球はこれまで使用してきたアクリルボール製の恒星球です。

組み立ててみたところ、星がちゃんとあるべきところにきています!!ほっと安心しました。
今まではずっとパソコンのモニタ上のものだったのでこうして立体になると嬉しいですね。

これからはいよいよリスフィルムです。デジタルな作業からアナログな作業になります。不安いっぱいです。まずは材料調達から。まだまだ先は長いな~

製作した原稿データは以下からダウンロードできるはずです。
プラネタリウム原版_100831

2010年8月28日土曜日

プラネタリウム製作記 恒星球編 その2

恒星球用の原版データ1枚目が出来ました。

恒星球はサッカーボール型で考えています。この原版は一番北側になるもので中心に赤緯+90°がきています。これが一番簡単そうだったのではじめに作ってみました。

中心付近にある大きめの点が北極星になります。こぐま座が全部入ってるんですがわかるでしょうか?

前回その1でやったときには、ラスター画像で処理していたんですが、星の輪郭がギザギザだったり、解像度をあげるとファイルが重かったりといろいろ不便だったので、今回はベクター画像にしてみました。ベクター形式はこれまで扱ったことがなかったので不安だったんですが、予想以上にすんなりできました。
以前の努力がなんだったのかと思うくらい処理が簡単になったのでこれからはベクター一筋でやっていこうと思います。

2010年8月18日水曜日

天の川

昨夜は久々に良く晴れてたので写真を撮ってきました。

天の川です。昨日は月がありましたが上弦の月でほぼ沈む時間だったので、影響は小さかったみたいです。それよりも東西の街灯りがひどいです・・・
編集中に気づいたんですが、右上にアンドロメダ銀河も写ってますね。
撮影場所:兵庫県たつの市新宮町
撮影日時:2010/8/17 22:48
カメラ機種名:CANON EOS kissX2
レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye
焦点距離:10.0mm
F 値:4.5
ISO 感度:1600
露出時間:60秒×58枚

2010年8月17日火曜日

プラネタリウム製作記 恒星球編 その1

科学の祭典が無事終わりまして、投影機の製作記も近々再開しようと思ってるんですが、とりあえず今やっていることを書きます。恒星球の製作です。

科学の祭典は終わりましたが、プラネタリウム上映の本番は11月の学際です。天文部ではこれまで恒星球としてアクリル?製の球に穴をあけたものを使用してきました。
しかし今年は出来ればこれをリスフィルム製のものに変えたいと思ってます。理由としては
・星数を多くできる
・精度が高い
・複製が容易
などの利点があるからです。しかし実現までには壁も多いです。
・原版の作成
・リスフィルムの入手
・リスフィルムの現像
・恒星球の組み立て
などなどです。

まあ悩んでてもしょうがないので、とりあえず作業を始めました。原版の作成です。
リスフィルム等の準備が出来ても原版がないとどうにもなりません。というわけでまずは原版です。
恒星の位置決めには正確さを重視してヒッパルコスとうい人工衛星が測定したデータを使います。
国立天文台のデータセンター(ここ)から入手できます。hip_main.dat.gzというファイルです。このデータを適当にいじった結果が下の画像です。
7.0等星まで約1万5千個の星
赤経と赤緯が常に水平垂直な世界地図のような感じにプロットしています。 明るさの違いを面積比で表すとシリウスがとんでもない大きさになってしまいました・・・
プログラムで画像を使ったのは初めてですが、何とかなりそうで安心しました。プロットするだけの単純なプログラムなんですが作成に二日ほどかかってます。今後これを拡張して、最終的にはサッカーボールのような形をした恒星球の各面にあわせて変換してくれるプログラムにしたいな~と思ってます。


今回の製作では神戸大学天文研究会プラネタリウム班のwikiページtenken3ps@wikiを非常に参考にさせていただいてます。

2010年8月13日金曜日

ペルセウス座流星群

13日の朝がペルセウス座流星群の極大だったので昨晩部活で流観をしました。
流星を写真におさめるべく意気込んでいたのですが、当方のレンズ(開放F値3.5)&カメラ(ISO1600まで)では厳しかったようです。肉眼ではたくさん見られたんですが・・・

それでも中には写ってるものもありました


撮影場所:岡山県備前市
撮影日時:2010/8/12 23:39~ 流星が写っているものを合成
カメラ機種名:CANON EOS kissX2
レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye
焦点距離:10.0mm
F 値:3.5
ISO 感度:1600
露出時間:30秒

2010年8月12日木曜日

花火大会

結構前のことになりますが、8月1日に加古川で花火大会がありました。
座った位置からちょうど花火の上に夏の大三角が見えたので、一緒に撮ってみました。

撮影場所:兵庫県加古川市
撮影日時:2010/8/1 20:00
カメラ機種名:CANON EOS kissX2
レンズ:Tokina AT-X 107 DX Fisheye
焦点距離:14.0mm
F 値:8.0
ISO 感度:800
露出時間:5秒×15枚

2010年7月26日月曜日

プラネタリウム製作記 その2

モーター駆動部がほぼ完成しました。

全体像はこんな感じです。
部品はすべてネジ止めなので、いつでも分解できます。整備のしやすさを考えてのことなんですが、組むたびに微調整が必要なのがちょっと面倒です・・・

天球を取り付ける軸の歯車(写真の黒い歯車)は軸には固定されていません。ばねで押し付けて摩擦力で伝達するクラッチのような仕組みにしています。
これで天球側に大きな負荷がかかった時にはこの部分が滑って減速機に負荷が及ばないようにしています。






電気系担当のきっしーさんから基板を借りてモーターの回転を試してみました。
まともに動くかドキドキでしたが、ちゃんと動きました!
あんまり面白くないですが嬉しかったので動画を載せておきます。モーターと比べてとてもゆっくり軸が回転しているのがわかるでしょうか。

次は天球に電力を供給するための接点を作ります。

2010年7月11日日曜日

プラネタリウム製作記 その1

投影機に使用するステッピングモーターが届いたので、天球を取り付ける軸へ動力を伝える部分を作ります。

日本パルスモーター製です。
赤道儀用のモーターとほぼ同じものだと思います。
軸を見ると変なパーツがついていますが、はずれなっかたのでこのまま使うことにします。
真鍮パイプでこんな部品を作りました。
モーターの軸径が3mmだったので外径5mm厚さ0.5mmのパイプの中に外径4mm厚さ 0.5mmを通しています。
突起にはめるための切欠きを作りました。100円ショップのダイヤモンドカッターが便利です。






取り付けるとこうなります。減速用ギアボックスのピニオンギアが先に付いてます。







 減速にはタミヤの遊星ギアボックスを使います。
遊星ギアを3つ組み合わせて回転数を100分の1にしました。
組み合わせるとこんな感じです。先端にはラジコン用のピニオンギアが付いています。これが投影機の軸につけたギアと噛み合い、モーターの回転は全体で300分の1に減速される予定です。

2010年7月10日土曜日

プラネタリウム製作記 その0

8月の7日8日に大学キャンパスで「青少年のための科学の祭典」というイベントがあります。大学の研究室や高校の科学系の部活などが実験をして、子供たちに科学の面白さを知ってもらうことが目的のイベントです。天文部はここでプラネタリウムを上映します。

しかし、肝心の投影機がまだ出来てません。現在鋭意製作中です。
電気的な部分は 部員のきっしーさんが素晴らしいものを作ってくれているんですが、私が担当する機械部分が・・・
無事完成することを祈って、今後ここではプラネタリウムの製作過程を載せていこうと思います。